プロフィール

米津 俊広 

Toshihiro YONEZU

 

 1972年愛知県生まれ。愛知教育大学音楽科、同大学院を経て、東京音楽大学にて指揮を学ぶ。指揮を広上淳一、紙谷一衞各氏に師事。またムジカ・リヴァ国際音楽アカデミー指揮マスターコース(2002、2003年)、プラハ、ウィーン、ブダペスト国際アカデミー指揮マスターコース(2004年)ポルトローシュ国際アカデミー指揮マスターコース(2005年)などのヨーロッパ各地で行われた指揮コースに参加。イサーク・カラプチェフスキー、イストヴァン・デネッシュ、ジョージ・ペーリヴァニアン各氏に師事した。東京音楽大学在学中より指揮活動を開始。日本各地のオーケストラ、オペラ等の客演を重ね、2006年、スロヴェニア・フィルハーモニー管弦楽団音楽監督ジョージ・ペーリヴァニアン氏の推薦により同管弦楽団のアシスタントコンダクターとして渡欧、2010年まで研鑽を積んだ。

 

 2006年11月、スロヴェニア・フィルハーモニー管弦楽団特別演奏会「モーツァルトプログラム」を指揮してデビュー。その成功により即座に代役として、ワシントン・ナショナル交響楽団首席チェロ奏者、デイビット・ハーディー氏との協奏曲を含む、アメリカ大使館主催による特別演奏会を指揮した。12月にはリエカ・フィルハーモニー管弦楽団(クロアチア)に客演、地元紙「Novi List」にて「非常にエレガントで洗練された正確な指揮。調性、リズム、ドラマ性が強調され、聴衆が息をのむような極上なコンサートであった」と絶賛された。  2007年3月、5月、10月、12月にはスロヴェニア・フィルハーモニー管弦楽団「青少年のためのコンサートシリーズ」を指揮。4月には若い音楽家のためのコンサートに出演、演奏会の模様はスロヴェニア全土にテレビ放映された。同年4月にはリュブリャーナ音楽アカデミー管弦楽団のコンサートツアーに同行。ツアー最終日のベオグラード公演(セルビア)を指揮した。2007年10月、急病のミラン・ホルヴァート氏の代役として急遽抜擢され、スロヴェニア・フィルハーモニー管弦楽団定期演奏会に登場。大成功をおさめ、またその鮮烈な定期演奏会デビューは、現地での新聞、ラジオでも紹介された。さらに2008年2月には、スロヴェニア・フィルハーモニー管弦楽団サラエボ公演(ボスニア・ヘルツェゴビナ)の指揮者に抜擢され、「”サラエボの冬”国際芸術祭」にて同オーケストラを指揮した。

 2008年6月、リュブリャーナで開催された「ウニクム国際音楽祭」に登場。初演2作品を含む現代音楽プログラムでスロヴェニア・フィルハーモニー管弦楽団を指揮。7月にはスロヴェニア・フィルハーモニー管弦楽団国内ツアーの指揮者として、「ボヒン夏の音楽祭2008」を含む3都市にて同オーケストラを指揮。ロガルスカ・ドリーナ公演はスロヴェニア全土にテレビ放映された他、新聞、雑誌にも大きく取り上げられた。

 

 これまでにリエカ・フィルハーモニー管弦楽団(クロアチア)、リュブリャーナ音楽アカデミー管弦楽団(スロヴェニア)、サラエボ・フィルハーモニー管弦楽団、スロヴェニア国立放送交響楽団、マケドニア・フィルハーモニー管弦楽団、オルテニア・フィルハーモニー管弦楽団(ルーマニア)、日本フィルハーモニー交響楽団、京都市交響楽団、浜松フィルハーモニー管弦楽団などに客演している。

 

 2008年9月、第28回マスタープレイヤーズ国際音楽コンクール(ヴェネツィア)の指揮部門にて、最高位並びにブルーノ・ワルター賞(Best Conductor & Bruno Walter Prize)を受賞。 2009年3月にはスロヴェニアにて活躍する外国人に贈られる賞「Guest star 2008」の文化部門の4人にノミネートされた。 2009年10月、イタリア、トリエステで行われた、「第1回ヴィクトル・デ・サバタ国際指揮者コンクール」にてファイナリスト3名に選ばれた。また2010年7月にはロンドン・フィルハーモニー管弦楽団とフィルハーモニア管弦楽団の協力による、「アリアンツ指揮者アカデミー」のアカデミー生候補者として、ロンドン・フィル事務局長の推薦によりノミネートされた。

 

 現在東京音楽大学指揮科講師。平成19年度、文化庁新進芸術家海外留学制度研修員。